花とアリス@ル・テアトル銀座  ★★

2月17日、完成披露試写会にて観賞。 一般公開は3月13日から。
以下、内容に軽く触れるのでご注意を。


これまでの岩井俊二作品同様、画は非常に私好みだった。 岩井監督自ら担当した音楽も、非常に良かったと思う。
しかし、脚本が辛い。
郭智博(宮本先輩)を巡る、鈴木杏(花)と蒼井優(アリス)の恋模様を真っ直ぐ描いてくれればいいのに、無理矢理引き延ばしたとしか思えないほど、無駄な場面が多い。 例えば、相田翔子阿部寛大沢たかお広末涼子が出てくる場面はバッサリ切っても問題ないだろう*1。 また、監督は「今回の作品は自分の中ではコメディのつもり」と『花とアリス』公式サイトで答えているが、テリー伊藤出演シーンと宮本先輩卒倒シーン以外は、滑っていたように思う。
結局、恋の行方がウヤムヤなのもな...。 そもそも、花が宮本先輩に執着する理由が、私にはさっぱりわからなかった。
鈴木杏のアップは、正直辛かった*2蒼井優の笑顔は素敵だった。

*1:大沢・広末の場面はバッサリ切るのは、蒼井優ファンにとっては問題かも。

*2:終盤の懺悔シーンは、涙が零れたあたりから、引きで撮った方が...。