2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

池上永一 ★★★

池上永一『シャングリ・ラ』を読んだ。 豊崎由美や大森望、北上次郎が激賞する作品は、だいたい外れがないんだけど、これはイマイチだったなぁ。アトラス建設理由は予想通りだったし、死んだと思わせて実は...、という展開が多すぎる。 対メデューサ戦は、読…

西林克彦 ★★★★

西林克彦『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)』を読んだ。 「わかる」から「よりわかる」に到る過程における「読む」という行為の主たる障害は、「わかったつもり」なのです。「わかったつもり」が、そこから先の探索活動を妨害するか…

光原百合 ★★★☆

光原百合『最後の願い』を読んだ。 謎が解かれる度に劇団員が増えるという構成は、なかなか巧いなぁと思った。 旗揚げ公演に向け、これだけ面識のない人達がどうまとまっていったのか、全く描かれていないのが不満。

ググる

榊安奈の近況が気になり*1、ググってみた。 ...芸能界から引退したっぽい。大手事務所に所属しないと、やはり厳しいのか。 *1:『夜のピクニック』に、榊杏奈という娘が出てきたから。

恩田陸 ★★★☆

恩田陸『夜のピクニック』を読んだ。 第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞受賞作。 登場人物達のやり取りと、自分の思い出を重ね合わせられる人が羨ましい。私は、芳岡祐一のような高校生活を送ったので...。これといった山場がないが、このまま映画化…

村上春樹 ★

村上春樹『アフターダーク』を読んだ。 ある夜、数人の男女の身に起こったことが、第三者視点で淡々と書かれていた。ただそれだけ。驚きもなければ、感動もない。だから何?、という読後感。

瀬尾まいこ ★★★☆

瀬尾まいこ『幸福な食卓』を読んだ。第26回吉川英治文学新人賞受賞作。 家族の物語なのか、主人公の成長物語なのか、虻蜂取らずな印象。家族愛を確認するのに都合がいい、ラスト一編の唐突な展開は、正直勘弁。

時効警察 #6

TV

初視聴。そんなアホな、という展開だったが、「ぶらり途中下車の旅」のパロディ(オダギリジョーのナレーション!)と、森口瑤子の魅力にヤラれた。言い合いの際、わざわざ携帯電話を使っていたのは、プロダクト・プレイスメントの一種? 夏帆だと思っていた娘は…

支倉凍砂 ★★☆

支倉凍砂『狼と香辛料 (電撃文庫)』を読んだ。第12回電撃小説大賞受賞作。 銀貨を巡る知能戦を期待させたが、力技での決着で拍子抜け。ホロに萌えられれば、もっと楽しめたかも。

米澤穂信 ★★★★

米澤穂信『クドリャフカの順番―「十文字」事件』を読んだ。 駆け足で明かされる犯人の意図よりも、料理対決(ワイルドファイア)やわらしべプロトコルが印象に残った。 初版には、重大な誤植有。

斎藤由多加 ★★☆

斎藤由多加『ハンバーガーを待つ3分間の値段―ゲームクリエーターの発想術 (幻冬舎セレクト)』を読んだ。 発想云々の話題より、筆者が開発に関わった、ゲームの話題が面白かった。 どんなにすばらしいCGをつくったところで、プレイヤーの思考の中で化学変化を…