西林克彦 ★★★★

西林克彦『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)』を読んだ。

「わかる」から「よりわかる」に到る過程における「読む」という行為の主たる障害は、「わかったつもり」なのです。「わかったつもり」が、そこから先の探索活動を妨害するからです。
(p.41)

豊富な例文と設問により、「わかったつもり」の状態に陥りやすいことを痛感させられた。
でも、そこまで文章を精読する必要に迫られたことは、ここ最近ではない。