Mr.インクレディブル ★★★★

Mr.インクレディブル(吹替版)」を観てきた@丸の内ピカデリー1。 丸の内ピカデリー1は802席もある広い映画館なのに、朝10時40分の回は、観客が10人もいなかった。
予定調和、でも最後まで飽きさせないのがピクサー社作品の特長だが、本作もまさにそれ。 数々の危機を家族全員の力で乗り越え、ハッピーエンディングを迎えるというありがちな話を、中弛みすることなく楽しませてくれた。 法律により、能力を発揮できない元スーパーヒーロー達という捻った設定、ふんだんに盛り込まれた戦闘場面、「ダイ・ハード3」のパロディ等*1のくすぐり、髪の質感までも表現したCG、作中の新聞見出しまでも日本語化するほどの作り込み具合、吹替えを担当した三浦友和黒木瞳綾瀬はるか宮迫博之が揃いも揃ってハマリ役など、賞賛すべき箇所は数知れず。
にも関わらず5つ星でないのは、この場面不要では?、と思う部分が散見された(フランス人ボム・ボヤージュの登場する場面など)のと、敵役が憎めない奴で、倒しても爽快な気分にならなかったから。

*1:警官に銃を向けられたフロゾンが水を飲む場面。 役者はどっちもサミュエル・L・ジャクソン。 他にもイラスティガールのパイロットコールサイン「IG99」は、バード監督の「アイアン・ジャイアント(THE IRON GIANT)」(99年公開)から等。