ZOO@テアトル池袋(4/2)  ★★

安達正軌監督&市川由衣トークショーの内容は、4/2の日記をご覧ください。
乙一『ZOO』収録の5編を映画化。 鑑賞中違和感を感じた箇所は、原作を確認したら全て違う処理をしていた。 以下ネタバレ気味なので、まっさらな気持ちで映画を鑑賞されたい方はご注意ください。


「カザリとヨーコ」 ★★ (原作★★★)
ヨーコとスズキさんの交流をばっさり省略したために、カギの件など不自然さが目立った。 保健室でのやりとりは不要、ハンバーガ屋でカザリの友達がヨーコを庇ったのは変。


「SEVEN ROOMS」 ★★★ (原作★★★★☆)
脚本に粗がありすぎる。 扉の向こう側から聞こえる音をばっさりカットした理由がわからない、弟が他の部屋の様子を探りに行くに至った過程を省略しすぎ、「死体が流れていく」に補足説明が足りない、某ルールがわかりにくい、あの展開だと「殺されたのだと思ってた」という姉の台詞はおかしい、(ラストの)内側から扉を叩く音や姉の笑い声をカットした理由がわからない、最後は引っ張りすぎ。 茶を基調とした映像は、非常に素晴らしかった。


「SO-far」 ★★ (原作★★★★★)
導入で大失敗してると思う。 母親を選ぶに至った過程も、原作ほど巧く描けていない。 全体的に冗長な印象。 神木隆之介は評判どおり素晴らしかったが、白目を剥くのはやりすぎ。


「陽だまりの詩」 ★★☆ (原作★★★)
5編中、原作に最も忠実だった。 アニメーションにした理由は、実写では金がかかりそうな(CG処理せざるをえない)、ある一場面のためだけか?


「ZOO」 ★★ (原作★★★★)
原作と全然違う話になっていた。 弄くりすぎて、どう物語を締めたらいいのかわからなくなったのか、ラストは訳のわからないことに。