砂の上の植物群(KERA・MAP)@新宿シアターアプル(5/10)  ★★☆

13列目24番で観劇、8000円。 第1幕が1時間50分、休憩10分をはさみ、第2幕が1時間15分。 全員地声で、マイクを用いていなかったにもかかわらず、台詞の聞き取りにくい役者はいなかった。
第1幕は非常に面白く、「木更津キャッツアイ」的手法(一方その頃...、というやつ)が用いられたり、テロや紛争、宇宙人にロケットと、どこまでスケールの大きい話になるんだろう、とわくわくした(第1幕だけなら★★★★)。 でも第2幕で失速し、第1幕でばら撒かれた種々の要素のほとんどが無視され、話が小さく小さくまとまってしまい残念。 あんな展開なら、テロとか紛争とか宇宙人とか必要ないじゃん(ロケットは、申し訳程度に関わってくる)。 マリィは結局何者だったのか、ミマツの言っていたことは何が本当で何が嘘だったのか等、明らかにされなかった事柄も色々あり、何だかもやもやして気持ち悪い。
役者陣では、温水洋一が特に良かった。 常盤貴子も良かった、初舞台とは信じられない。 筒井道隆は、良くも悪くも相変わらず。