東京ゴッドファーザーズ ★★★★★

東京ゴッドファーザーズ」を観てきた@テアトル池袋(12/24)。 作中の時期がクリスマス〜大晦日なので、まさに今観るのがベストの映画。 なのに、11/8から公開したためか、多くの劇場で既に上映終了。 配給会社は何を考えているんだか。 帰省先で観る予定だったが、慌てて時間を捻り出した。 毎週水曜日は1000円均一で、得した気分。
傑作だった。 2003年の私的ベスト1にほぼ確定。 最初から最後まで濃密。 お涙頂戴のエピソードがふんだんに盛り込まれているのに、泣かせてたまるかとばかりの展開の早さが、実に素晴らしい。 偶然奇跡が頻発する展開なので、実写だと興醒めする可能性大。 アニメにして正解だったと思う。 「平成狸合戦ぽんぽこ」っぽい画だな、と観賞中感じたが、本作の作画監督である小西賢一は、スタジオジブリ出身だった。 納得。
声優陣は、山寺宏一江守徹梅垣義明が素晴らしいのは言うまでもなく、声優初挑戦の岡本綾が実に達者で驚いた。 「あずみ」等での上品な役よりも、本作のような一癖ある役をやらせたほうが生きる。
本作は、第76回アカデミー賞長編アニメ部門のノミネート作品候補11本*1に入っている。大本命「ファインディング・ニモ」が相手とあって辛いところだが、もしかしてもしかする可能性はあると思う。

*1:ノミネート作品発表が2004年1月27日、授賞式は2月29日。