遊びの時間は終らない ★★★★☆

遊びの時間は終らない [DVD]北村薫編『謎のギャラリー―謎の部屋 (新潮文庫)』収録の原作がベラボウに面白かったので、レンタル屋で借りてきた。 1991年の作品だが、今観ても非常に楽しめた。 本木雅弘は滅茶苦茶はまり役。 あと知っている役者は萩原流行原田大二郎今井雅之ぐらいだったが、知らない役者の演技も達者だった。
以下、ネタバレあり。


終盤は、原作とは違う展開になる(原作通りだと、画的に問題があるからだと思われる)が、結果的には警察側の不手際で事態が好転するので、それまで知能犯ぶりをみせつけていたモックンが凡人に堕ちてしまい残念。 運転手役の相棒が金を撒く発想は面白いが、あの位置で撒いては狙撃班に撃たれるだろう。
他にも、立て篭もった信用組合の構造を生かす展開が何か欲しかったとか、モックン1人で10人以上を本当に拘束できるのかとか、警察上層部が間抜けすぎないかとか、細かいツッコミはあるが、まぁ些細なこと。