乾くるみ『イニシエーション・ラブ』

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)読了。 殊能将之が『ハサミ男』で”ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアですよ”と仄めかしていたように、本書では”連城やりますよ”と早い段階で仄めかしている。 にもかかわらず、気付かなかった...。 p.220のハード・カバーのくだりでおや!?、とは思ったんだけどなぁ。 内容の性質上、淡々と進行せざるをえないのはわかるが、もっと夢中で読める内容ならより良かった(★★★☆)。

二人がともに読んでいる作家を見つけようとして、お互いに名前を挙げていったら、ようやく連城三紀彦が見つかった
(p.55より抜粋)