読了 ★★★

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)



期待はずれとまではいきませんが、デビュー作ならまぁこんなもんかなぁ...と。 「文庫化にあたって150枚くらい削ってるんですよ」(1億人のためのミステリー!、p.103)というわりに、まだ冗長。 「どうにも盛り上がらなくて、1度書いたものを全部ボツにして、悪意の記号として警官を登場させた」とインタビューで答えていたわりに、警官パートで盛り上がっているとはいい難い、というかむしろ不要。 「島に欠けているもの」の正体が明かされても、はぁとしか思わなかったし、カカシのつくられた経緯なんかも、バッサリ削ってもよかったと思います。
「予言できるカカシがなぜ殺されたのか」という謎と、その解決は魅力的。