読了 ★★★
- 作者: 青井夏海
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2004/05/01
- メディア: 文庫
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たまには新刊を。 「黄色い鞄と青いヒトデ」の出来には大満足ですが、他の2編はちょっと...。
- 「黄色い鞄と青いヒトデ」(★★★★★) 鉄道模型を持ち去った犯人を導き出す過程といい、双子の訓子と成子が嘘をついた理由を推察する過程といい、素晴らしいなぁ。 でも、落としたことに早く気付けよ、成子。
- 「届かない声」(★★) 蕗さんがなぜ必死なのか理解不能。 無言電話の件は脱力。
- 「クリスマスのおくりもの」(★★) とってつけたような真相にガッカリ。
3編ともそうですが、大家族(11人きょうだい)という設定なのに、話に絡まない人が多すぎ。 「黄色い鞄と青いヒトデ」なら斎藤さん、「届かない声」なら蕗さんあたりは、きょうだいの誰かが代役可能だと思います。
プロローグとエピローグは、あってもなくてもどっちでもよい気が。 きょうだい各々に関する書き込みが圧倒的に不足しているため、最後といい、ヨモギさん云々といい、蛇足としか思えない。