『本格ミステリ04』 その1



「憑代忌」(北森鴻)×  蓮丈那智シリーズの1編。
このシリーズ、事件と民俗学上事象の絡み具合が肝な訳ですが、この話は両者が分離しており、また事件がショボすぎる。 内藤が更に情けないキャラになっていて苛々。


「走る目覚まし時計の問題」(松尾由美)△  第57回日本推理作家協会賞候補作。
推理前半(なぜ起床できたのか)は納得。 推理後半(なぜ目覚まし時計がそのままだったのか)は納得いかん。


「筆合戦」(高橋克彦)○
話の転がし方は面白い。 ただ、何か物足りない。


「眼前の密室」(横山秀夫)△
事件が起きたと思ったら、すぐ解決。 それにしても、なぜ(反転)勝手口から侵入(反転)できたんだろう。


「Y駅発深夜バス」△  『新・本格推理03 』収録作。
再読。 小貫風樹の作品ではなく、なぜこれが選ばれたのか理解不能