イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー@ル テアトル銀座(7/20)  ★★

座席は27列2番(A席)。 19時開演、21時15分終演、休憩15分。 上川隆也近江谷太朗が出演しているためか、客席に演劇集団キャラメルボックスの岡田達也と坂口理恵の姿が。 声をかけようかと思ったが、「最近の舞台はいまいちです」とか言いそうなので止めた。
以下雑感を箇条書き。 これからご観劇される方は、興が削がれる危険があるので、ご注意ください。

  • 三谷幸喜作「君となら」を髣髴とさせる、その場しのぎの嘘と誤解で大混乱という展開。
  • でも脚本の完成度は、「君となら」の足元にも及ばない。
  • この手の芝居では、嘘をついてはいるが、憎めないどころか愛しいと思わせることが肝要。
  • 上川演じる主人公デーヴィッドは結構イヤな奴。
  • デーヴィッドは大事なスピーチを控えイライラ、輪をかけてイヤな奴にみえる。
  • よって、愛しいと思わせることに失敗していて致命的。
  • デーヴィッド実はいい奴という展開もあるが、近江谷演じるヒューバートがいいとこ取り。
  • そもそも、大病院の医師談話室に一般人が簡単に入れすぎ。
  • 医師や看護婦の上下関係が緩過ぎなのもちょっと...。
  • 前半は台詞まわしで笑わせようとするが、全く笑えない。
  • 後半は仕種や衣装で笑わせる箇所が多く、カーテンをサッと引く場面と、(反転)婦長に変装した上川と近江谷が鉢合わせした(反転)場面が面白かった。
  • 「It runs in the family(家族には同じ血が流れている)」という題名の意味は、最後の最後で明らかに。 おー怖。