読了 ★
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/10/20
- メディア: 新書
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水族館が舞台ということで、スケールの大きい話を期待したんですが、終始こじんまりとした展開でがっかり。 前作『月の扉 (カッパ・ノベルス)』同様、舞台設定を活かしきれていない気がします。
今作は、前作のような緻密な論理展開はないし、かといって他に魅力的な点もなし。 水族館に仕掛けられたイタズラだけでは盛り上がりに欠けると作者が判断したのか、中盤死人が出ますが、死んでも死ななくても、話の展開上問題はない。 登場人物の行動に疑問符がつく箇所は多いし、水族館にイタズラを仕掛けた動機はお粗末。 死人が出たことを猛省してほしい。
多分、ラストの構想が浮かんで、そこから話を創っていったんだと思いますが、数々のご都合主義的展開により、感動はパア。 読みやすさだけが取り柄。
内容とは関係ないですが、装丁が変わってます。