ヨーロッパ企画(2/22)  ★★★

公演前日にチケットを確保し、ヨーロッパ企画「平凡なウェーイ」を観てきた@下北沢駅前劇場shakaさんの文章を読んで興味を持った。
内容は、道に囚われた人々を描いたコメディ(?)で、妙な熱さを持った芝居だった。
冒頭結構な時間を割いて、登場人物の日常を映像で紹介。 この映像がなくても芝居は成立すると思うが、人となりが短時間で観客に伝わり、発言や行動に説得力を持たせ、芝居をより味わい深くすることに成功したように思う。 映像のみに登場の上田誠は非常にいい感じだったので、演出家・役者兼任でもいいのに。
映像が終了した途端、舞台上ではそれぞれの物語を無視した話がスタート。 チュンソフトから発売された「街」のように、それぞれの物語を進行させながら、時折各人がすれ違うみたいな展開を予想していたので、この強引さには驚かされた。
全員が結託して堕落する、後半のグダグダ加減が楽しめるかどうか、また自虐的なギャグを受け入れられるかどうかで、この芝居に対する評価が決まると思われる。 個人的には、(戸外の)密室ならではの各々の駆け引きみたいなものを、もっと見たかった。 酔っ払った演技は皆達者だな。
強引な形で各人がそれぞれの日常に復帰し、唐突に芝居終了。 こうでもしないと終わらせられないか、うーん。
5/1の「パルテノン多摩小劇場フェスティバル2005」で、この芝居がどう評価されるのか興味津々
追記。 何の賞も貰えず。 うーむ。